虹之橋
1993年松山善三執導的電影
江戸時代の京都。宗椿長屋に暮らす人々は一つの大きな家族のように協力しあって暮らしていた。子供たちは一〇歳にもなると職を求めて世間に旅立つ。妻を失くした提燈職人・九兵衛の家では千代ときくの兄である富士太が既に下駄職人の見習いをしており、今またうどん屋夫妻・勘助と粂の子供、彌市が染め物屋へ、その妹あきは漬物屋へ、また傘張り職人の忠七・さだ夫婦のひとり息子の宗吉が宮大工になるべく長左衛門のもとへと奉公に出ていった。七年後、大事件が起こる。後妻・琴を迎えた九兵衛が、娘たちを游郭へ売ると言い出し、怒りのあまり富士太が父と義母を殺してしまったのだ。奉行所同心・庄兵衛の好意や長屋全員の嘆願も空しく富士太は処刑となり、千代ときくは錦小路の魚屋のおかみ・糸栄のもとに引き取られた。今度は扇絵師夫妻・式部と伊勢の娘の貴和が貧困のあまり島原へ売られてしまう。宗吉は彌市らと手を組み、貴和を救い出そうとするが、そのためには三十両もの大金が必要だ。それを工面したのは千代だった。だがその金は、糸栄の息子・信之助のやくざな生活から改心して千代と所帯を持ちたいという願いに応じることで工面したもので、千代は、相愛の仲だった宗吉と一緒になることを斷念しなければならなくなった。納得できない宗吉はもがくが、長左衛門は彼を諫める。昔の子供たちは、こうして成人になっていった。
演員 | |
水野真紀 Maki Mizuno | 田中邦衛 Kunie Tanaka |
池內淳子 Junko Ikeuchi | 渡部篤郎 Atsuro Watabe |
村井國夫 Kunio Murai | 川穀拓三 Takuzo Kawatani |
和久井映見 Emi Wakui | 星由裡子 Yuriko Hoshi |
佳那晃子 Akiko Kana | 北大路欣也 Kinya Kitaoji |
佐野史郎 Shirô Sano | 澀谷琴乃 Kotono Shibuya |
山本學 Gaku Yamamoto | 大森嘉之 Yoshiyuki Omori |
長塚京三 Kyozo Nagatsuka | 淺利香津代 Kazuyo Asari |
導演 | 松山善三 |
編劇 | 松山善三 |
攝影 | Camera Department |
第17屆日本電影學院獎最佳導演(提名)
第17屆日本電影學院獎最佳編劇(提名)
第17屆日本電影學院獎最佳影片(提名)